チュチェ思想研究

チュチェ思想国際研究所

朝鮮民主主義人民共和国創建75周年記念
チュチェ思想研究セミナー

「朝鮮民主主義人民共和国創建75周年記念 自主と主権、社会発展」に関するチュチェ思想研究セミナーが、チュチェ思想国際研究所主催により、2023年9月3日、イタリア、ローマで開催されました。

セミナーは、会場への直接参加とオンライン参加でおこなわれました。

会場には、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会の理事長、書記長、理事、イタリアのチュチェ思想研究会会員及び朝鮮との友好連帯団体会員、イタリア駐在朝鮮大使館臨時代理大使、並びにチュチェ思想国際研究所事務局一行が参加しました。

オンライン参加では、チュチェ思想国際研究所の理事長、事務局長、理事、朝鮮社会科学者協会副委員長、世界のチュチェ思想研究組織代表や朝鮮友好団体からの参加者など、100余名が参加しました。

セミナーには、寄稿文、祝賀メッセージなど、80余の原稿が寄せられました。

セミナーでは、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会書記長のマッテオ・カルボネリ教授が議長を務めました。

開会あいさつがマッテオ・カルボネリ教授によっておこなわれました。

はじめに、チュチェ思想国際研究所のラモン・ヒメネス・ロペス理事長が祝賀あいさつをおこない、つぎのように述べました。

朝鮮民主主義人民共和国は、75年におよぶ輝かしい勝利の道をあゆみ、チュチェ思想の旗じるしのもとに、社会主義を実現するたたかいに勝利し、朝鮮の自主独立、尊厳を確固と固守してきました。セミナーは、金正恩総書記の指導のもとに、米帝国主義と対峙する状況のもとでたたかっている朝鮮人民への支援と連帯を表明する場となるでしょう。

朝鮮社会科学者協会副委員長のパクチョルジュン氏は、祝賀あいさつでつぎのように述べました。

国際関係の基本準則が公然と無視され、大国の強権と専横がまだまかり通る複雑多難な現実は、自主性を擁護し実現していくことがいかに重要かということを物語っています。朝鮮は、敵対勢力の圧殺策動と世界的な保健危機のなかでも、政治と経済、文化、国防など、すべての分野で奇跡を生み出しました。

本セミナーは、自主と平和、社会発展をなし遂げるための世界の進歩的勢力に信念と勇気を与え、チュチェ思想研究普及活動をよりいっそう拡大発展させる契機になるでしょう。

チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏が祝賀のあいさつをおこないました。

こんにち、ラテンアメリカ、中東をはじめ世界において自主、自立、連帯を強化する歴史的な変化がおこり、自主時代の息吹をより強く感じる時代になりました。

各国人民が自国と世界の自主化のたたかいを共同でおし進める時代においては、さらにその先に社会主義、共産主義未来を展望する思想理論が求められています。

金日成金正日主義をもってすれば、自主平和な世界を拡げ、社会主義、共産主義未来をりっぱに建設していくことができ、戦争と侵略を本性とする帝国主義の策動を徹底して粉砕できることは明々白々としています。

セミナーでは、ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会のエドモン・ジューブ理事長による「自主は主権国家の生命線であり、社会発展の保証である」と題する基調報告がおこなわれました。

エドモン・ジューブ理事長は、次のように述べました。

世界政治の潮流と国際関係の構図で急速な変化と深刻な地殻変動が起こっている今日の現実の中で、自主強国として尊厳を轟かせている朝鮮民主主義人民共和国の創建75周年を迎える時期にセミナーがおこなわれました。

金日成主席は、史上初めて自主性は人間にとって生命であり、国家と民族にとっても生命であることを示し、自主的な国家建設の始原を開き、金正日総書記は、銃剣によって、国家の存立も持続的発展も保証されるという自主の信念と政治力で社会主義、自主のとりでである朝鮮を守りました。

朝鮮は、今日の国際勢力関係の急速な変化の中で世界的な核強国としての自己の存在感を明白にして世界の注目を集めており、新たな国際関係構図への移行をおこなううえで、無視できない勢力になっています。

朝鮮の75年の歴史と未来は、進歩的人民に決して人類の理想が夢ではないという確信をいだかせ、人類を新しい社会建設と新しい生活創造へと鼓舞し、正しい道へと導いています。

基調報告のあと、スピーチがおこなわれました。

アフリカ・チュチェ思想研究委員会のロヘケレ・カロンダ・アンドレ書記長がオンラインで、アフリカ・チュチェ思想研究委員会を代表しセミナーに祝意を表しました。

ラテンアメリカ・チュチェ思想研究所のオマール・ロペス副理事長の「朝鮮民主主義人民共和国の建国と今日の国際舞台における役割」と題するスピーチが代読されました。

ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会のトーマス・レシュ理事が「金日成金正日主義は自主のオーストリアを実現するための闘争の指針」と題してスピーチをおこないました。

ヨーロッパ・チュチェ思想研究学会のユハ・キエクシ副理事長が「朝鮮民主主義人民共和国創建後の75年」と題してスピーチをおこないました。

最後にロシア科学アカデミー東洋学研究所のアレクサンドル・ヴォロンツォフ部長が世界がチュチェ思想と朝鮮に注目する理由について分析したスピーチをおこないました。

スピーチ終了後、金正恩総書記への手紙が万雷の拍手で採択されました。

朝鮮のこんにちの発展状況に関するビデオの紹介があり、セミナーは閉会しました。

セミナー終了後、会場を移して懇親会がおこなわれました。

セミナーは、朝鮮民主主義人民共和国創建75周年を祝賀するとともに、こんにちの世界において国の自主権を貫くことの重要性と、チュチェ思想の真理性と生命力を再認識し、チュチェ思想研究普及活動にいっそう取り組む決意を強める機会となりました。